ニューヨーク、ロンドンに次いでシンガポールが最も競争力ある都市

英誌エコノミストの調査部門である調査機関エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が、さる3月12日、「2012 年度版世界都市競争力ランキング」を発表しました。

この調査ランキングは、世界120都市・地域を対象にしたもの。経済力、人的資本、制度の有効性、金融の成熟度、世界的な訴求力、物的資本、社会的・文化的特徴、環境・自然災害リスクなど、8種の競争力カテゴリーにわたる31個の独立した指標で都市の競争力を測定する「世界都市競争力指数」で、都市の競争力を100点満点方式しています。

各カテゴリーごとのランキングに重み付けして算出した総合順位では、第1位がニューヨーク、2位はロンドン、そして3位がシンガポールとなっています。4位に香港とパリが並び、6位が東京、7位がチューリヒ、8位がワシントン、9位がシカゴ、10位がボストンと続いています。

調査結果の詳細を見ると、多岐にわたるカテゴリーすべてで、トップを占めた都市はなく、経済力カテゴリーの1位が天津、人的資本の1位がダブリン、金融の成熟度と制度の有効性で共同1位となったチューリヒ、物的資本で共同1位となったバンクーバー、世界的な訴求力の1位となったロンドン、環境・自然災害リスクの1位となったモントリオールといった具合に、8つのカテゴリーで異なる都市が1位となっています。

世界都市別競争力ランキングで3位、アジア地域で1位となったシンガポールは、ニューヨーク、ロンドンに次ぐ金融市場の成熟度、物理的資本、環境、自然災害の少なさ、国際会議の多さなどが高評価されているようです。なお、総合ランキングで東京は世界で第6位でした。

Singapore
Singapore / Yutaka Tsutano

参考サイト

エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)
エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)は、イギリスのエコノミスト誌を出版するエコノミスト・グループのビジネス情報部門です。多くのアナリストを抱えており、200カ国以上の政治・経済・ビジネス環境の評価と予測を継続的に行っています。今回の世界都市競争力ランキングの詳細なレポートがサイトにアップされています。

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